8月4日に開催いたしました「やさしい日本語(医療)」サポーター養成講座」のレポートです。

セミの大合唱が聞こえるとても暑い日でした。兵庫県立大学看護学部内にある安藤忠雄さんがデザインしたんですよ〜!と教えていただいた建物内での開催でした。

やさしい日本語(医療)サポーター養成講座の特徴の1つなのですが、医療者と日本語教員が連携をして講座を進めてまいります。

国立国際医療研究センター国際診療部の堀成美先生からは、医療現場で現在抱えている課題や医療通訳・翻訳デバイスの課題、なぜやさしい日本語が必要なのかということを医療者の視点でお話してくださいました。受講された方の中には堀先生のお話を聞きたいと来られた方も多くいらっしゃったようです。

参加者のみなさまはとても真剣にお話を聞いていらっしゃいました。時折ご自身の病院やお仕事で抱える課題についてご相談をされる場面もあり、外国人診療への関心の高さを感じることができました。

やさしい日本語のパートは代表理事の黒田が担当いたしました。

やさしい日本語の概要についてお話した後は、やさしい日本語ってどんな言葉なのか、日本語の難しさってなんなのかについて皆様とワークを行ったり、やさしい日本語に書き換えていただくワークをしていただきました。やさしい日本語の講座は他にもありますが、これだけたくさんの書き換えをしていただく講座はおそらくこの講座だけだと思います。みなさま、本当にお疲れ様でした。

書き換えていただくワークの中で「病院にかかる」という言葉を聞いた黒田と現場のサポートをしてくださっていた日本語教員は同じタイミングでウ〜ンと考え込んでいました。
というのも日本語の初級文法では、「時間がかかる」「お金がかかる」という2つの意味で登場するのですが、”病院に行く/病院で先生に見てもらう”という意味の「病院にかかる」はまだ初級の日本語学習者はピンとこない可能性があります。そのため、「かかる」に戸惑ってしまう可能性があるという補足を、日本語教員がしてくれたのですが、その点も受講者の皆様にとってはとても新鮮だったようです。

私たちが何気なく使っている日本語を調整することで、外国人と共有できる情報はグッと増やすことができます。医療者の皆様がやさしい日本語を学ぶことで、外国人患者さんを見かけたときや会話をするときにほんの少しでも、今までと考えることが変わったらこんなに嬉しいことはありません。

やさしい日本語のワークに取り組む参加者
兵庫県立大学のグッズ 
このグッズをくださったのは兵庫県立こども病院の方なのですが、
右上の花柄の丸いものは手作りなんです。
医療通訳で来てくださった支援者の方にお渡しされているそうです。
あたたかいお心遣いありがとうございました。

ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました!

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講座名:やさしい日本語(医療)サポーター養成講座
日時:2019年8月4日(日)9:30~16:30
場所:兵庫県立大学看護学部
参加人数:48名